はじめに
こんにちは、るびはです
この記事はSpeedcubing Advent Calendar2024の17日目の記事となっています。
追記:2025年2月15日 記事の内容を1部更新しました
更新内容:手順の追加、1部手順の指遣い動画の追加
昨日の記事はY.Yさんの「6BLD~9BLDについて」
明日の記事は名も無きビルダーさんの「FTOの1-look TCPを覚えよう」です
2人ともWCA非公式種目での記事ということで楽しみですね〜。自分の得意なWCA非公式種目はSkewb OHぐらいです笑
自己紹介
改めまして、るびはと申します
Skewbをメインにやっていて歴は9ヶ月ほどです
約2ヶ月ほど前に134手順あるCLLを全て覚えました
WCA大会や愛知県内のオフ会に顔を出すことがあるのでその時はよろしくお願いします
どのスキューブを買うべきか
正直一択、それはGAN Skewb Enhancedです!(UVの有無は好み)
上位Skewberはほぼ全員がGANを使っています
回転の軽さ、コーナーカット、サイズ、安定感どれをとっても一級品です
他にもRSskewbやWeilong、Aoyan、Wingyなどましなものもありますが、GANにはかないません
回転記号
Skewbの回転記号にはスクランブル用の回転記号と手順用の回転記号があります
この記事では手順を分かりやすくするために手順用の回転記号を使います
ほとんどの場所ではこっちを使うのでこれを機に覚えてしまいましょう
上側のコーナーを回す時は大文字、下側のコーナーを回す時は小文字で表記します
持ち替え記号です矢印の方向がxyz、矢印と逆方向がx'y'z'ですね
またこの記事ではスレッジハンマー(r' R r R')をS、ヘッジスラマー(R r' R' r)をHと略すことがあります
解法
まだskewbが解けないひとはこちらのロッキーさんの動画がおすすめです
この解法なら平均30秒ぐらいまでいけるとおもいます(自分はいきなり中級解法からはじめたので知らんけど)
skewbが解けるようになりもっと早くなりたい!
という人は中級解法(Sarah method)をしましょう
このままでは人の作ったものを紹介するだけになってしまうので少し補足させていただきます
catが3つある中で一番覚えにくいcat2の覚え方について軽く説明します
手順表をみながら実際に確認しましょう
1.開始面はU面色センターがある面の隣から始める
流れとしてはSorH⇒持ち替え⇒SorHという感じなのでまずは
開始面を判断します
赤でUと表記した面がU面色がある面、その隣の面が開始面なので、青の星のところが開始面です(どちらを覚えてもいいがどちらもできるとよい)
2.S or Hを回す
S/Hどちらを回すかですが開始面によってことなります
Peanutsをこの画像のように半分に切って開始面が左側だったらH、右側だったらSを回します
3.持ち替えをして回す
黄色センターを正面にSが見えたらS、Hが見えたらHを回すだけです
更に早くなるために
さてここが今回の本題です
Sarah中級に慣れ更に早くなるためのテクニックを紹介します
①完全1面のアドバイス
まずCNになりましょう。Skewbは少分割なのでCNは比較的簡単ですしCNにならないと完全1面を読むことは難しいです
また完全1面はFL面に作りましょう。なぜかと言うとSkewbはxをしてから回す手順が多いというとの単純にスレッジやヘッジもそうした方が回しやすいです
②最低限覚えるべき追加手順
手順名
パターンの画像
手順
指遣い
(補足)
というように表記していきます
L3C
34a
x z b r' R r R' z2 r' R r R
34b
x B' r' R r R' z2 r' R r R' r
https://youtube.com/shorts/0MCrR4ZWFPE?si=VSnjYF86KenZPN2H
これは非常に簡単でsetup U perm 逆setupするだけです
2ケースだけなのですが判断が少しむずかしいです
自分は下の画像でいうところの緑コーナーをみた後U面センターにその色があるかないかで判断してますが、これは人によって異なる部分ですので好きなようにしましょう
裏U Perm
x z2 b' r' R r R' z2 r' R r
x z2 b' r' R r R' y R' r R
U Permは対面色(上の画像だとオレンジセンター)を手前にして回しますが裏U Permは対面色を後ろにして回せるのですごく便利です
下の手順は上と本質的には同じですが最後の3手を裏で回しています、個人的には下の手順の方が好きです
L4C
H Perm
x R' r b' R r B' R r'
https://youtube.com/shorts/HWHrI1-1Wuo?si=ANXJMlS2GKVeWIsk
自分はこれを使ってます
回すのが難しいという方は
x S z2 H z2 Sでも解くことができます
H Permは回避することが出来るので正直覚えなくでいいと思います(後で解説します)
Z Perm
x R2 r R' B' r' B' r B R'
みんな嫌いらしいけど僕は好きです
triple sledge(以後3S)
x z S S S
U面色センターを手前にもってSを3回回すだけです。余談ですが自分は2回目のSの1手目をr2にすることでリグリップを無くしてます
Z Perm coujugates
Z conはおすすめの手順をそれぞれ2つ紹介します
好きな方を使いましょう
30a
① y' x R' S S S R
setup 3S 逆setupなのでわかりやすいです
SのR'と最後のRでキャンセルが入りますね
② y x R r R' B' r' B' r B
Z Permの手順をsetupやそのキャンセルでいじってる手順ですR2がRに、そして最後のR'が無くなってますね。自分はZ Permが得意なのでこっちを使ってます
30b
①y' x r S S S r'
さっきのと同じですね
こっちはrとSのr'でキャンセルが入ります
②y x r R' B' r' B' r B R
これもZ Permをいじったやつです
R2が消え最後のR'がRになってます
自分はZ Permが得意なので(以下略)
Pure Peanuts
y2 B r' R r R' B' z' R r' R' r
x z' B' r' R r R' B' z' R r' R' r F'
2COです
CLLを覚えずにという題名に反してる気がしますが(笑)判断も手順も簡単ですし覚えてしまいましょう
下の手順は一手増える代わりに開始面を変えることができます
③PLC読み
PLCとはPermutation of the Last Centerの略でSarah methodにおけるU,H,Z Perm skipのことを指します(これらを指す言葉が多分ないので作った)
実はPLCは読むことができます
読むことができるタイミングは直前のスレッジ、ヘッジのタイミングです
スレッジとヘッジのセンターに着目するとどちらもこのような交換をする性質があります
この性質を使って次くるLPCを読みます
example1
この状態からHを回した時何が来るか読んでみましょう
答え↓↓↓
正解はH Permです
このように交換するので全ての側面が対面色になるH Permになります
左右の面が揃ってたらH Permという判断の仕方もあります
example2
先程より難しいですが考えてみましょう
答え↓↓↓
正解はU Permがこのように来ます
ポイントはFL面にある対面色です
反対側に移動するのでBR面は揃うということが分かります
example3
これが一番難しいです
答え↓↓↓
正解はZ Permです
このケースは同色も対面色もないという判断しています
最初は読むことが難しいかもしれませんが次何がくるか判断してからS/Hを回す。ということをすれば自然に身につくようになります。
このテクニックは持ち替えをなるべく早く行うことが出来るので大きくタイムに直結すると思います
④H Perm回避
みなさんH Perm嫌いですよね。僕も大嫌いです
そのためH Permを回避する方法を紹介します
実はZ Permも回避することが出来るのですが個人的には意味ないと思っています
H Perm回避よりも難しい上に出来たところで他でロスをしてしまうのでZ Permは素直に早く回せるようになりましょう
Scramble♯1 R' B' R' L U R
PLC読みを覚えた皆さんならここでヘッジを回すとH Permが来ることが分かると思います。H Permを回避する時はz2持ち替えをした位置でヘッジを回します。そしたらz2 SでPLC skipするのが分かると思います。
Scramble♯2 L B R B' L' B' z2
これも同じです z2 S z2 Hです
1手間かかりますが回しにくいH Permを回避することができるのは大きなメリットです
当然ですが完全1面を作ったタイミングでH Permを引いたら回避できません諦めましょう
⑤キャンセル
Sarah methodのcat2にはキャンセルを使うことができるケースが2つあります
Scramble♯1 U' L' R U L' R' L'
x z' S z S(x z' r' R r R' z r' R r R')という解き方がありますが、
x z' r' R r R z R r R'という感じにすることが出来ます
Sの4手目とSの1手目でキャンセルが入り1手減りますね
Scramble♯2 B' L' R' B' L U B'
こちらも似たように
x z2 H z' H(x z2 R r' R' r z' R r' R' r)を
x z2 R r' R' r' z' r' R' rという感じにすることが出来ます
このテクニックは他のテクニックとくらべ恩恵が少ないですがやれる事はやってしまいましょう
おわりに
今回は私のSkewbの話に付き合ってくださりありがとうございました
Skewbは競技人口が少しずつ増えてはいるもののまだ全然少ないです
この記事で少しでも多くのSkewberが増える事を楽しみにしています
𝕏のDM等でいつでも質問は受け付けてます!
それでは!👋